みことばの実現 No.9
JUN 07, 2015
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神である主は東の方エデンに園を設け、そこに主の形造った人を置かれ た。神である主は、その土地から、見るからに好ましく食べるのに良い すべての木を生えさせた。園の中央には、いのちの木、それから善悪の 知識の木を生えさせた(創世2:8-9)。

聖書には、食べ物に関するみことばが数多くある。それは、人が体を持ち、その 維持のために常に食べることが必要だからである。食べることは、生活の中心で あり、目的でもある。したがって、聖書は食べることを使って、人の生き方について語っている。上の創世記のみことばは、二種類の木について述べている。一方は、その実を取って食べて良いが、他方は取って食べてはならない。しかし、取って食べてはならないという方の木から取って食べた人に、神は次のように語られた。

あなたが、...食べてはならないとわたしが命じておいた木から食べたので、...あなたは、一生、苦しんで食を得なければならない。...あなたは、野の草を食べなければならない。あなたは、顔に汗を流して糧を得、ついに、あなたは土に帰る(3:17-19)。

食べることで罪を犯した人には、食べることに関する苦しみが来た。これが私たちの住んでいる今の世界。神様が始めに人に生きて欲しいと願い、計画された生き方とほど遠い。四十日四十夜断食された後、空腹を覚えられたイエス様にサタンが近づいた。

すると、試みる者が近づいて来て言った。「あなたが神の子なら、この石がパンになるように、命じなさい。」イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある(マタイ4:3-4)。」

二種類の食べ物、つまり、腹を満たすパンと、霊的な糧であるみことば。但し、霊的な糧と言っても、それを食べて霊的に満足するだけのものではない。食べ物の買い出しのために町に出かけていた弟子たちは、イエス様にパンを差し出して、「先生。召し上がってください」と言った。しかし、彼は言われた。

わたしには、あなたがたの知らない食物があります。...わたしを遣わした方のみこころを行い、そのみわざを成し遂げることが、わたしの食物です(ヨハネ4:32-34)

サタンの誘惑の時のように、彼は腹を満たすパンを拒否された。彼にとっての食物は、みことばの成就。ここにも、二種類のパン、二種類の生き方を見る。五千人に食を与える奇跡のあと、パンを求めて付いて来た群衆に、彼は言われた。

あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満 腹したからです。なくなる食物のためではなく、いつまでも保ち、永遠のいのちに至 る食物のために働きなさい。それこそ、人の子があなたがたに与えるものです(ヨハ ネ6:26—27)。

パンはそのために「働く」もの。罪を犯した後の人間たちは、みな、腹を満たすパンのためにのみ働く者となってしまった。それは、食べても死ぬ。いや、食べると死ぬという、善悪の知識の木から取って食べる生き方のこと。その違いはどこから来るのか。

いのちを与えるのは御霊です。肉は何の益ももたらしません。わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです(ヨハネ6:63)。
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